伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

多様なスキルを数値で可視化、隠れた能力の発見も可能に

幅広い顧客に付加価値の高いITソリューションを提供している伊藤忠テクノソリューションズ株式会社。同社のエンタープライズシステム事業グループではエンジニアのスキル評価にGAIT(ゲイト)を活用している。最大の目的はスキルセットの可視化。グループの全エンジニアが受験することで、数多くの新たな発見があったという。将来はキャリアパスのモデル構築にも活用していく計画だ。

これはあくまでも一例ですが、これまでネットワークの専門家だと思っていたエンジニアが、実はセキュリティにも詳しいことが分かったケースがあります。自分の興味で学習した結果、知らないうちに実力がついたのでしょう。このような“隠れた能力”を発見する上で、GAITは大きな効果があると感じました(溝井氏)

システムインテグレーターにとって、エンジニアのスキルセットをどのように把握するかは、経営戦略上最も重要な課題の1つといえる。これによってどのプロジェクトにどの人材を投入するかを決定しやすくなる上、各人のキャリアパスも示しやすくなるからだ。また優れたエンジニアが存在することを客観的に示せれば、対外的にアピールすることも可能になる。

この課題に対応するためGAITを活用しているのが、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC) エンタープライズシステム事業グループである。同グループは製造企業やインターネット関連企業、流通、運輸、サービス、官公庁など、幅広い顧客に対してITソリューションを提供。ビジネス戦略からインフラ構築、システム開発、保守・運用まで、一貫してサポートしている。

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エンタープライズエンジニアリング室
エンタープライズ技術推進部 部長
溝井 英一 氏

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エンタープライズ企画統括部
人事企画課 課長
山崎 晴之 氏

多様なスキルを評価するには、数値での可視化が必要です

TOEICで900点と言えば、どの程度の英語力なのか誰にでも把握できるように、自分の現時点のITスキルを数値で詳細に把握できることが望ましいのです。また、TOEICの良い点は、合否ではなく点数評価されること。これが継続受験のモチベーションに繋がるのです(山崎氏)

「この世界はビジネススピードが速く、求められるスキルも多様化しています」と説明するのは、エンタープライズ技術推進部 部長の溝井 英一(みぞい・ひでかず)氏。システム自体がシンプルだった時代には特定製品の専門知識だけで顧客の要求に対応できたが、最近では複数製品を組み合わせるケースが一般的になっているため、幅広いノウハウが求められるという。スキルを“深める”ことはもちろんだが、それ以上に“広げる”ことが重要なのである。「多様なスキルを適切に評価するにはベンダー認定だけでは十分ではありません。また大まかなレベル分けや合否判定ではなく、スキルを定量的に可視化することが必要です」。

そのためには「TOEICのような“共通指標”として、広く認識されるツールの存在が重要です」と付け加えるのは、エンタープライズ企画統括部 人事企画課 課長の山崎 晴之(やまざき・はるゆき)氏だ。「TOEICで900点と言えば、どの程度の英語力なのか誰にでも把握できるように、自分の現時点のITスキルを数値で詳細に把握できることが望ましいのです。また、TOEICの良い点は、合否ではなく点数評価されること。これが継続受験のモチベーションに繋がるのです」。

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これらの条件に適合するITスキル検定としてGAITに着目したのは2011年6月。同年7月には、まず特定の部署の14名がパイロット受験し、試験内容の検証が行われた。その結果「定量的なスキルの可視化が期待できる」と評価。そして2012年1月、事業グループの全エンジニア621名が受験するに至るのである。

「GAITはスキルセットを7フィールド、22カテゴリに分けて数値化し、レーダーチャートで示すため、得意・不得意分野の傾向が把握できます」と溝井氏。テスト自体もインターネット経由で1時間程度なので、実施しやすいという。そして受験結果のデータを見て興味深かったのは、これまで意識していなかったことが、はっきりと見えるようになったことだと説明する。

「これはあくまでも一例ですが、これまでネットワークの専門家だと思っていたエンジニアが、実はセキュリティにも詳しいことが分かったケースがあります。自分の興味で学習した結果、知らないうちに実力がついたのでしょう。このような“隠れた能力”を発見する上で、GAITは大きな効果があると感じました(溝井氏)」

GAITの得点が高ければ、現場でも即戦力になるはずです

一方、山崎氏は、新たな発見として組織ごとにスキルセットが可視化できる点を特徴に挙げる。「実際の人の異動データと突き合わせて分析することで、今後エンジニアのスキルアップのための計画的なローテーション戦略を構築することも考えられます」

自分自身のスキル可視化が、学習意欲向上をもたらしている点も見逃せない。2011年7月に受験した14名は2012年1月の検定も受けているが、得点は全体的に上昇している。弱点分野を個人的に学習し、10%以上得点を上げた社員もいたという。

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CTC エンタープライズシステム事業グループでは、今後も継続的にGAITを活用していく計画だ。「出題内容は、現場で手を動かすエンジニアにはぜひ知っておいて欲しい」と溝井氏。GAITの得点が高ければ現場でも即戦力になるはずであり、特に若手エンジニアには積極的にトライして欲しいと語る。

ITの世界は動きが激しく、エンジニアのキャリアパス策定に悩む企業も少なくない。しかし山崎氏は「スキルセットの可視化を積み重ねていけば、キャリアパスの新たなモデルを作れるはず」だという。将来はGAITで得られた情報を、エンジニアのスキルアップや人員配置の最適化につなげるサイクルを構築する予定。これによって組織全体の競争力と業績を、さらに高めていくことを目指している。

※今回お話を聞かせていただいた方々の所属並びに役職は、取材当時のものです。

導入企業情報

  • 会社名:
    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    (略称CTC)
  • 英文社名:
    ITOCHU Techno-Solutions Corporation
  • 本社所在地:
    〒100-6080
    東京都千代田区霞が関3-2-5
    霞が関ビル
  • TEL: 03-6203-5000(代)
  • URL: http://www.ctc-g.co.jp
  • 創立: 1972年4月1日
  • 資本金: 21,763 百万円
  • 社員数: 7,238 名(CTCグループ、2012年4月1日現在)
  • 事業内容:
    コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、科学・工学系情報サービス、サポート、その他

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