株式会社アルファネット

GAITによる技術力とパーソナル・アジェンダ®による人間力の可視化で個人の成長と組織の競争力強化に繋げる

ITサポート・サービスインテグレータの株式会社アルファネットでは、社員個人の成長を組織の競争力強化に繋げるための自律型能力開発プロジェクトをスタート。能力開発のベースとなるツールとしてグローバルITスキルアセスメント「GAIT」と、人財分析個人カルテ「パーソナル・アジェンダ®」を導入した。測定結果を基に自己理解が進んだことはもちろんのこと、結果のデータを分析することで強化すべきスキルが明確化され、社員の自律的な成長に繋がっている。

  • 本社所在地
    東京都文京区後楽1-5-3 後楽国際ビルディング
  • 資本金
    4億円
  • 従業員数
    544名(2018年1月1日)
  • 事業内容
    ITソリューション、ネットワークソリューション、人材アウトソーシング
  • URL

個人の成長を組織の競争力強化に繋げるプロジェクトが始動

株式会社アルファネットは、企業のシステム構築や運用・保守、サイバーセキュリティ対策、ネットワークソリューション、SEの人材アウトソーシングビジネスなど、ITインフラをトータルでサポートするサービスインテグレータだ。同社では2017年より「個人の成長から組織の競争力を強化する」というスローガンに基づき、社員がやり甲斐を見い出し、生き生きと活躍できるための自律的な能力開発支援策「A-DASHプロジェクト」を推進している。同社 取締役 管理本部の加藤 修氏は、「当社のビジョンに”企業のITを信頼の人と技術で24時間サポートします”という言葉があります。A-DASHプロジェクトは、技術力はもちろんのこと、お客様から信頼される人となれるよう社員の成長をサポートしていく取り組みです」と語る。

社員の自律的な成長を支援するには、まず第一歩として社員が持つスキルや資質を正確に把握することが欠かせない。アルファネットでは、技術職の約2/3は外部の会社に常駐しており、部署によって求められるスキルが異なっている。同社 東日本アウトソーシング部 アウトソーシングサポート2課 次長で、A-DASHプロジェクトのリーダーである中島 高志氏は、「以前使用していた試験は自社の事業に合っておらず、幅広いITの知識やスキルを問うアセスメントを求めていました」と語る。

取締役
管理本部
加藤 修 氏

トレンドに即した、顧客に求められるITスキルを可視化

アルファネットが技術職社員の持つITスキルを可視化するために導入したのが、グローバルITアセスメント「GAIT」だ。中島氏は、「GAITは外部常駐の社員も場所を問わずWeb上で受験ができます。毎年問題を見直しているとのことで、トレンドに即した、お客様が求めている幅広いITスキルを社員が身に付けているか把握でき、そして結果のデータを柔軟に分析して社員の能力開発に活用できることからGAITを採用しました」と語る。

社内で選定した社員がトライアルを受験、その結果が想定通りの結果を得られることを確認し、正式な導入を決定した。技術職の社員全員が年に1回、GAIT受験を実施し、新入社員については、研修終了時にも到達度を確認する目的でGAITを受験することとしている。

同社 管理本部 人材開発課の鈴木 亜由美氏は、GAITの運用について、「以前行っていたアセスメントと比較すると運用は格段に楽になりました。会場の準備や運営、採点などの工数がかかりませんし、コストも抑えられています。進捗状況が確認できる点も管理者にとっては利点です」と話す。

同社では個人のカルテを作成し、前回との得点比較などを可視化して社員に配布している。「年代別、部署別、GAIT全受験者とそれぞれ点数が比較できるカルテになっています。部署によっては、自分たちはどこが弱いのかなどを分析したり、次は何点を目指そうと目標を立てて自習をしたりもしています。実際に点数の向上で成果が出ているチームもあります」と中島氏は語る。

東日本アウトソーシング部
アウトソーシングサポート2課
次長
中島 高志 氏

自己理解による人間力の成長をサポート

アルファネットではGAITに加え、お客様から信頼される人材への育成に向け、人財分析個人カルテ「パーソナル・アジェンダ®」も導入している。パーソナル・アジェンダ®は、個人がどのような行動特性や資質を持っているのかを表す「ヒューマンスキル」を可視化するアセスメントだ。加藤氏は、「技術力があっても人間力がなくてはそれを生かし切れません。技術力と人間力のバランスが大事だと考えています」と語る。鈴木氏も、「自分でこうした方が良いという気付きがないと人は成長しません。社員に気付きを与え、強みを伸ばしてもらうためのツールとして導入しました」と理由を話す。

パーソナル・アジェンダ®については3年に1回程度全社員で受験する。中島氏は効果について、「行動特性(コンピテンシー)と資質の違いが見える化できることが重要です。それをもとにアクションプランを作成し個人の成長に繋げています」と語る。鈴木氏も、「フィードバックをグループ全体としてやっていますので、メンバー間の相互理解を深めるきっかけにもなっています」と語る。

GAITによるITスキルとパーソナル・アジェンダ®による人間力の可視化。アルファネットではこの2つのアセスメントを基に、目指すべき人物像への成長をサポートしていく。最後に今後の展望を伺った。

加藤氏は、「当社は目に見えないサービスを提供する会社です。つまり社員が行うサポートが商品と言えます。社員の技術力と人間力を高めるのは会社の競争力を高めることに繋がります。そのためにGAITとパーソナル・アジェンダ®を活用し、社員に気付きと成長の機会をつくり続けたいと考えています」と力強く語った。

管理本部
人材開発課
鈴木 亜由美 氏

※今回お話を聞かせていただいた方々の社名並びに所属並びに役職は、取材当時のものです。